しあわせの種 １０月
秋になれば植物は１年間のはたらきを実として結実させます。植物は大自然の動きをそのまま素直に受け入れています。人間は、今年はまだ暑いから、実を結ぶのを遅れさせようなんて頭で考えそう。 大自然の動きのまま、逆らわず、宇宙のリズムに乗れたらいいなぁ。
自己暗示
エミール・クーエは（１８５７～１９２６）フランスの薬剤師で暗示の力で治療困難な病気を治療し、自己暗示の草分け的存在です。クーエさんの治療法や理論をまとめた『自己暗示』C.Hブルックス/エミール・クーエ（法政大学出版局）のテキストがあります。初版は１９２２年で、なんと１００年もの間版を重ねて読みつがれています。
患者さんに病気を脇に置いてもらって、なりたい自分や、やりたい事をイメージしワクワクしている場面を想像してもらうのです。そうするとそれが潜在意識に伝わるのです。
潜在意識は自動運転車の様なハイテクク車でカーナビを設定すれば、最短距離で目的地に到着する凄いシステムなのです。カーナビの中にはすべての情報がありますからね。あなたの頭で目的地にどのように行ったら良いのか思い悩む必要はないのです。
私たち、このような凄いシステムを持ちながら、なんとそのカーナビの存在に気付かないばかりか、知らず知らずのうちに本当は望んでいないナビ設定をしているようです。正しいナビ設定するためには、日常『どんな時にも上機嫌でいる』事です。「そんなこと出来るわけな～い」って声が聞こえてきそう。ハイ、私も怒ったり、悲しんだり、色々な感情の起伏があります。でも以前に比べれば、些細なことで動揺しなくなり、またマイナスの感情が出ても長引かなくなり転換が早くなりました。
ナビを正しく使い、「最高の自分になる」と決めSallyと一緒にナビ設定してみませんか？
～正しいナビ設定のトリセツ～
泣きたくなる時、怒りたくなる時、苦しい時、『何てことない！！』ってまず言います。
その後、心で泣いていても明るい言葉、愛ある言葉、勇気が出る言葉、積極的な言葉を使います。
これは朝起きて歯磨きするように頭で判断することなく習慣化となります。良き習慣を潜在意識の中にプログラミングしておけば、少々の事では心が揺れ動かなくなります。
意識には顕在意識と潜在意識があります。顕在意識は五感の感覚で捉えることができるもので自覚できる意識です。一方潜在意識は自覚できない意識で、習慣、癖、思考、自律神経系のはたらき（体温調節、消化吸収、呼吸、心拍）です。
癖、習慣、思考は顕在意識領域の繰り返しの刺激によって潜在意識に入ってきたものです。一方自律神経系のはたらきは、生命の歴史の中から構築され伝わってきたものです。潜在意識の奥底には生命の歴史以前の宇宙の意識にまでつながっているといわれています。
この潜在意識、大乗仏教の唯識学の阿頼耶識のことで、顕在意識からものが阿頼耶識に種子として蓄えられると考えられています。外界からの刺激によって種子が芽を出すのですね。
天使の花にするのか悪魔の花にするのかは、自分次第。
現実の世界は、自らが創り出したものです。五感の感覚で感じたものに反応して心のフィルムに映像を創るのです。それが投影されたものが現実なのです。（次回詳しく）
例えば、Aさんは私が大好きな人、Bさんはあまり好きでない人、この二人から何か同じ言葉で注意されたとしましょう。Aさんの言葉は素直に受けとり、Bさんの言葉には素直になれず、感情が乱れるかもしれません。私の中の潜在意識の中にあるBさんのネガティブな思いで、私自身が作り出したのですよね。
幸も不幸も外から来たものではなく自分がどう反応するかで自分自身が創り出したものです。
さてこの潜在意識のカーナビ設定を利用して最高の自分になる目標設定・暗示をしましょう。
私がしている自己暗示法（中村天風式）
暗示を潜在意識に入れるのにもっとも効果的なのは寝る前です。顕在意識の活動が弱まり潜在意識の活動が現れてきます。昼間の顕在意識で感じたことが潜在意識の中にどんどんダウンロードされてゆきます。そこで私がしているのが、夜、お風呂に入って身体を洗うと同時に心も洗います。湯船につかると身体も緩むと同時に心もほんわか。昼間の心の汚れを洗い流し、感謝を探すように努めています。是非湯船に浸かってやってみてください。身体と心が至福のひと時に包まれます。時に好きなアロマオイルを入れるとこれまた最高！！
そして、お布団に入る前に鏡に映った自分の眉間を見て、「○○になる」と真剣につぶやき命令暗示を入れます。お布団に入ったら最高の自分をイメージし色々連想しているうちに眠りに。
翌朝起きてすぐ、また鏡に映った自分の眉間を見て今度は「○○になった」といい断定暗示をします。「○○になった」という暗示は昼間鏡を見て、何回やっても良いそうです。
＊病気が治ると暗示をかけるのは、病気に着目度が高まり病気を潜在意識の中に入れ込むので元気になるや元気になってやりたい事の暗示を入れて下さい。
《今月の症例》
高校生の酷い生理痛
高校3年生毎月酷い生理痛に悩まされ、真っ青になり冷や汗が出るくらいで、学校では保健室通い。最近はこういう娘さんが多いらしく保健室の先生も、低用量のピル内服を勧めておられる。病院に行くと、病院も低用量ピルを勧め、納得しないままお薬をもらい、その足でSally薬房に。最近の若い方は、食生活も環境も身体を冷やす生活や、受験勉強等によるストレスで血行の流れが悪くなり、細胞に酸素や栄養が届かないのです。指をきつく縛ると痛いですよね、酸素が来ないものだから細胞は発痛物質を出してサイレンを鳴らしているのです。それと同じ仕組みが生理痛。
血行の流れを良くし、身体も温め、血液の質を高める漢方を処方し２週間後、「生理痛が全くない」とのご連絡。
対症療法ではなく根本治療をしないとですね。年齢を重ねていくうちに悪魔の種が発芽して育ったら大変ですからね。