お正月に、1個の美しい卵細胞が分割していっている写真を見せて頂きました。
いのちの始まりです。
1個の卵細胞と精子の生殖細胞が融合することにより、
いのちの発動が起こり、受精卵が次々と分裂を始め、60兆の細胞となります。
1個だった細胞は分裂してゆきながら、細胞はれぞれぞれの役割を担い
皮膚、骨、血液、心臓、胃腸等の細胞となりそれぞれの器官を作ってゆきます。
この1個の卵細胞を見た時、生命絵巻を思い出しました。
約40億年前に地球上に生命が誕生し進化の過程を経て多種多様の生き物がいきています。
最初の生命は、1個の細胞・いのちだったのです。
この1個の細胞が長い歴史の中集まり、環境に適合するため
さまざまに形を変え、多種多様の生き物となったのです。
つまり私達の身体は60兆個のいのちの塊なわけです。
一方1個の細胞のままいのちを繋いできた生物もたくさんいます。
クロレラがそうです。この生命絵巻を見ますと人間も動物も植物も、
形を変えていないクロレラも1個の細胞から40億年のいのちの繋がりで、
いのちの重みはどれも平等。人間が頂点ではないのですね。
ただ私たち人間に与えられているのはその平等ないのちを活かせることではないでしょうか?
自らのいのちに魂を吹きこめるのは私たち人間なのかもしれません。
私たちの体の60兆の細胞は、40億年の進化の結果生まれたものです。
私たちのいのちは自らが生まれてからではなく40億年前から始まっていたのです。
60兆の細胞1個1個の中の遺伝子のなかに40億年の記憶が刻まれていることが、
最近の遺伝子ゲノムの研究で明らかになっています。
いのちを生み出してくれたものへの感謝の一年に。