しあわせの種 8月
高知では日焼けする事を焦げると言います。県外で焦げると言うと？？？という顔をされます。
ある方が高知は日差しが強いから焼けるより焦げるのねと。
最近では気温は都会の方が高かったりしますが、じりじり照りつける日差しは、焦げる程強いですね。
ところで私達はこの暑さでふうふう言っていますが、植物は太陽のエネルギーを盛んに取り入れ、
実りの秋に向かってでんぷんや糖を作っています。きっと今年の秋の梨やブドウは糖度が高くおいしいでしょうね。
さて私達も、この夏の太陽のように熱くエネルギーを燃やしましょう。
知らず知らずの間にどんどん冷えているおなか
うだるような暑さの中おなかが冷えてるなんて思わないでしょう。
夏は冷えたビール、麦茶、氷水、ジュース、アイスクリーム、ジェラード、スイカ、メロン等飲んだり食べたりするのが当たり前。
私も若い頃は何の疑問もなく、また体の中が冷えているとの感覚もなく過ごしていました。
漢方、マクロビの勉強をするようになり健康維持の要はお腹を冷さない事を知り、飲み物は常温の物に変えました。
すると外食した時、氷水を飲むとお腹が冷えている感覚がわかるのです。
さらにアイスクリームやスイカ、メロン等をたくさん食べると足も少し冷えてるなと感じるようになりました。
東洋医学では胃は中なりと言い胃腸が体の中心で一番大切。どのような病気でもまず胃腸を整えないと
治らないと考えます。胃腸は食べ物から栄養を取出し吸収します。
つまり食べ物から体の燃料を作り出すのです。燃料が出来なかったり、悪い燃料であればどうなるでしょう。
アイスクリームや氷が全部溶けるまで掌で持ってみてください。手は冷たくなり動きづらくなります。
あなたの胃腸はその状態です。その上消化酵素は37度で働きますがお腹が冷えると
酵素が働けない状態となり消化不良や、食欲不振となります。
文明が発達し快適な生活ができるようになりましたし、科学の進歩で素晴らしい薬も開発され、
様々な病気も治るようになりました。その一方その快適な生活のひずみ、
自然にさからった生活による病気もまた近年増えています。一日中クーラーの中で汗をかかない生活を続けると
汗腺が後退していきます。最近熱中症が騒がれていますがその一つの原因はこのことも関与しています。
花粉症の1つの原因として夏から秋にかけて汗をあまりかかず余分な水分排泄されず、
それが春先になって溢れ出すとも考えられています。
アイスクリームや氷よりも瓜類で適度に体を冷し喉を潤しましょう。
葛は体の表面は冷やし、お腹は温めるのでご家庭で葛もち、ゴマ豆腐など作りましょう。