桃の節句の由来は古代中国からのもので季節の変わり目は災いをもたらす
邪気が入りやすいと考えられ、水辺での禊や、盃を流したりの
風習からのもののようです。
ところで桃は「長生の実」「不老長寿の仙果」で邪気を払う魔よけの力が
あるといわれていました。
桃の葉を煎じた液は皮膚病の民間薬とされ、
また桃の種の中の白いアーモンドの実は桃仁といい婦人病の
漢方薬として使われています。
古事記の黄泉の国からイザナギが逃げ帰る時、イザナミが放った追手に投げつけたのも桃でしたね。
糖質制限、プロテイン摂取について
ごはんやパンなどの主食の炭水化物を摂らず、代わりにお肉やお魚を好きなだけ食べてよいといった
ダイエットが人気を集めています。
炭水化物を減らすという事に賛同しておられる医師もいらっしゃいますし、
炭水化物抜きのダイエットの有効性を実証した論文も報告されています。
確かに体重を減らす効果は期待できますが、問題はそれで健康が維持できるかどうかという事です。
炭水化物抜きの食事をすることで心筋梗塞による死亡の危険性、脳機能にダメージがおよび
記憶力の低下、発癌の等の危険性の増加の論文もまた報告されています。
私たちは脂肪の摂り過ぎには気を使いますが、タンパク質の取り過ぎにはあまり関心がありません。
むしろたくさん摂らなければいけないように思っているのではないでしょうか?
若者の間ではプロテインやアミノ酸飲料を飲んでいる人も少なくはありません。
しかしタンパク質の取り過ぎもまた害を及ぼします。タンパク質をエネルギー源として使う、
つまりガソリンとして使う事ですが、クリーンな燃料ではないのです。アミノ酸に含まれる窒素は
燃焼すると毒性の高い廃棄物を生み出し、これを肝臓で代謝し毒性の低い尿素に変え、
腎臓から尿として水に溶かして排泄します。尿のアンモニア臭はたんぱく質が代謝されたものなのです。
炭水化物は、炭素、水素、酸素だけでできているので、体内で燃焼し生み出される廃棄物は
二酸化炭素と水だけです。二酸化炭素は呼吸だけで排出されるので、
人体に害はなくクリーンな燃料なのです。
タンパク質は体の組織や血液、ホルモン等を作る大切な材料ですが、エネルギーを作る燃料には
適していないようですので、くれぐれも燃料として使わないように。
極端な炭水化物ダイエットをなさらないように。