山々は絢爛豪華な衣装をまとい、生命のお祭りをしているようです。春先には萌木色の柔らかい葉も日ごとに緑を増し、夏の強い日差しの中、緑の工場で盛んに太陽エネルギーから、わたしたちの食べ物となるでんぷんを作り出します。秋にはでんぷんがたくさんできたと収穫祭をするかのように、色とりどりに自らを染めた後は、潔く散り土にかえり養分となり、命をつなぎます。自然は私たちに生き方を教えてくれているかのようです。
秋から冬にかけては、魚は脂がのり、秋の実りにはでんぷん質が多く、体重が気になりますね。ところで、あなたのダイエット法は、本当に良いのでしょうか?
ダイエット(diet)という言葉は本来、健康的な食事という意味で、ダイエットをすることすなわち、健康のレベルをあげるという事です。健康体にならなければ、ダイエットの意味はないのです。
体重が落ちればいいと、炭水化物を抜いたり、プロテインの粉を溶いて食事代わりに飲んだり、何種類もサプリメントを食事代わりに飲んだり、油を全く摂らなかったりと間違いだらけのダイエットに惑わされないでください。
正しいダイエットをすれば、体重が落ちる前に体調が良くなり体が軽くなり、日常生活の中で、体がよく動くようになり、それによって代謝も上がり心も体も生き生きしてきます。
そこで今月から食べ物がどのように体の中で、消化され体を作っていくのか、エネルギーを生み出していくのかなどについてお話ししてみましょう。
バランスの良い食事
私達の体の60兆の細胞は食べ物からできています。
体を動かすエネルギー、車でいえばガソリンが食べ物
体を動かすことなく、あるサプリメントを摂るだけで痩せる。楽なようですがとても不健康なことです。その方法で痩せた方を観察してみてください。ほとんどが猫背で、筋肉を支える力がない。悪い言葉でいえば老化を促進しているようなものです。
インナーマッスルを鍛えると、細胞の中にあるミトコンドリアというエネルギーを作る工場が増えます。つまり、食物を燃やしてくれる工場が増えるので、太らないのです。年を取るごとにこのミトコンドリア工場は減少します。
子供は動き回っても疲れないのは、ミトコンドリアが一杯あるからなのです。
一日30分程度の歩幅を広くした早歩きだけでも大腿筋が鍛えられます。
バランスの良い食事・究極の食事とは
1、 体を作る材料が完全に整う事
2、エネルギーを生み出せること。
1、亜麻仁油・インカイチオイルをとる(オメガ3の油)・必須脂肪酸
現在の私たちは栄養不足なのです。カロリー的には満たされ過ぎていますが、必要なビタミン、ミネラル、
油が足りていません。
えっ油?油は敵と思われるかもしれませんが、きちんとした油が、私たちの体を作っている細胞の膜を作る
材料になり、また体内で生産されるホルモンの材料となります。
このホルモンは、新陳代謝促進、体温調節、精神安定、睡眠調節、生殖機能、成長作用など実に多岐にわたって、私たちの生命活動に関与しています。
つまりあらゆる生命活動が、「油」によって支えられているのです。
2、 油と脂は、違う
油には、常温で液体の植物性の「油」(ごま油、オリーブオイル等)と、常温で個体となる「脂」(ラード、バター、肉の脂等)があります。
現代では「脂」は摂り過ぎですが、オメガ3の油は不足しがちです。
特に、ダイエットをする際、油を全く取らないのはとても危険なことです。
皮下脂肪のもとは、ビタミン、ミネラル不足によって、糖が燃えず脂肪になるのです。