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Sallyのつぶやき

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しあわせの種 10月

空気が澄んで秋のお月さまは美しいですね。10月4日は中秋の名月、お天気が心配ですが、待宵、十六夜 、そして満月は6日なので、いずれかのお月さまがほほ笑んでくれるはず。 幼い頃、お月さまとかけっこしませんでしたか?あなたが走ると走りだし、止まると止まり、いつも一緒で、全てを受け入れてくれるかのような清らかな輝き。

地球のどこにいてもいつも寄り添ってくれる優しさ。
大海の水面にも、小さな池にも、あなたの瞳にも、そして葉っぱの先の小さな露にさえにもお月さまが、まんまるに映っています。大きい物にも、小さい物にも、強い物にも弱い物にも、清い物にも濁っている物にも分け隔てなく清らかの姿を映している。自然はたくさんの事を教えてくれる。

 先月は頑固な便秘で下剤を使うとお腹がグルグルして痛くなったり、水様便が出てしまっていた方々が体質に合った漢方薬に変えることでスムーズに排便できるようになったとお喜びの声を頂きましたので、代表的な症例で説明させて頂きます。

 お客様の86歳のお母様、頑固な便秘で4~5日でないと下剤(大腸刺激性下剤)を飲むと、水様便になり便秘と下痢の繰り返しで困っているとお聞きしました。認知症があり食が細く手足がとても冷たいとの事。
この方は胃腸の機能低下で栄養状態も悪くエネルギーも生産できないため、内臓も手足も冷えている状態。 この方の胃腸は怠けて働かないのではなく、エネルギーがなく、よれよれの状態。この様な方に大腸刺激性下剤を使うのは、「やせ細って毛並みも悪く今にもひっくり返りそうな馬に、働け働けと冷たい水をかけ、鞭打っているようなもの」
この様なお馬さんには、栄養を与え、休養をさせ、暖かく愛をもって接してあげると甦り、つやつやのたてがみをたなびかせ走りだします。
そこで力を付ける滋養強壮薬・血行・ホルモン対策・胃腸機能調整する下記の生薬の組み合わせを軸にして治療し便秘時は胃腸を刺激するのではなく、胃腸を温める処方を追加。下記の処方は認知症にも有効な結果が出ておりまた滋養強壮薬の反鼻は骨粗鬆症にも効果があります。西洋薬は症状に対処するお薬ですが、漢方薬は身体全体のバランスを取ることで治癒へと導く根本治療です。

       1ヶ月程で手足の冷えが改善し、便も調子よく出るようになり、3ヶ月後には胃腸を温める追加処方がなくても順調に出るようになりました。

便秘の症状
① 便秘には、1~2日排便をしないとのぼせ等の不快な症状が出る胃腸の機能が働きすぎている体力のあるタイプ→→大腸刺激性下剤・センナ・大黄使用(習慣性あり)

② 3~4日排便がなく、のぼせ等の不快な症状のない胃腸の機能が低下し、下剤を服用すると腹痛をおこす体力のないタイプ(高齢者に多い)

便秘には胃腸の機能が亢進し過ぎて起こる①と、減退し冷えている②で起こる場合があります。使用する漢方薬は①では冷やす作用があるもの、②では温める作用のあるものを使います。

肝臓や膵臓が悪くて胆汁が十分でない方も便秘になります。この方には牛胆を使用しますが、体質によって他の生薬の配合する種類や量が異なります。

若い女性では血行の流れを改善するだけで治る場合がありますのでご相談ください。

Sally日記