龍雲堂Sally薬房

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がん相談

抗がん剤治療中で食欲がありません

抗がん剤は胃や腸の粘膜を傷つけ、胃のむかつきや胃もたれ、食欲不振を引き起こします。また、脳の嘔吐中枢が刺激され、食欲が減退します。

漢方薬は、胃腸の働きを整え、「氣(エネルギー)」や「血」の流れを改善することで、食欲を回復させる作用があります。

主な処方としては、六君子湯(りっくんしとう)、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)、半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)、人参湯(にんじんとう)等が使われます。

手足がとても冷えるのは薬の影響でしょうか?

抗がん剤は血管を傷つけたり、血液の流れを悪くすることがあり、特に手足などの末端が冷えやすくなります。

タキサン系、プラチナ製剤などの抗がん剤は末梢神経に影響を与え、しびれや冷感を引き起こす場合があります。

また、抗がん剤治療で貧血になったり、食欲不振による体力やエネルギー不足が冷えの原因となります。

髪の毛が抜けてきていて不安です。

髪の毛は、毛母細胞(髪を作る細胞)が活発に分裂・増殖することで保たれますが、毛母細胞も抗がん剤でダメージを受け、髪が抜けやすくなります。また頭皮の血流が悪くなることで、髪に必要な栄養が届かず、抜け毛が増える原因になります。

抗がん剤治療終了後、約1〜3か月で産毛が生え始め、半年〜1年程度で、元の髪に近い状態に戻ることが多いです。

爪がボロボロになってしまいました。早く治したいです。

髪の毛同様、抗がん剤は、爪母細胞(そうぼさいぼう)の分裂を攻撃するため、爪の成長が遅くなったり、もろくなったりするのです。また、血流の低下、免疫低下による感染、神経障害(末梢神経障害)等も原因となります。

爪は治療後、ゆっくり回復します。

漢方では「血(けつ)」と「腎(じん)」が爪の健康に関係すると考えられており、使用する漢方薬の一例として、四物湯(しもつとう)、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)、八味地黄丸(はちみじおうがん)、当帰飲子(とうきいんし)等が爪の回復を助けてくれます。

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