子宝相談
35歳を過ぎると妊娠しづらいと聞き不安です。
35歳以降の妊娠・出産が多い現代では、やはり不妊に悩む方も増加しています。
そこで注目されているのが、卵子の年齢です。女性が一番多く卵子を持っていたのは、産まれる前のお母さんのお腹の中にいたときです。
それから産まれた時には卵子は200万個、排卵が起こり始める思春期ころには約30万個となり、その後は生理があるたびに年齢と共に減少していきます。

参考「少子化対策の現状と課題について-内閣府」資料
女性は卵子を新たに増やすことはできず、お母さんのお腹の中にいた時にすでに持っていた卵子しかありません。そのため、卵子は実年齢と同じだけ年を重ねているのです。そして、残念ながら卵子を若返らせることはできません。
卵子の若返りはできないのですが、大切なのは卵子の質です。
卵子は原始卵胞という状態で卵巣に保存されていて、排卵できる状態まで180日以上かけて卵巣内で育ちます。その間、安定的に酸素や栄養が供給されているかどうかが卵子の質に影響しているのです。
もし安定的な供給ができないと、酸化ストレスなどにより原始卵胞がダメージを受け、不妊原因の一つとなっていることが分かってきています。
また、卵巣へ栄養を供給している血管は非常に細く、加齢により弱まった血管や余力がない身体の状態では、充分な栄養を安定的に供給することが難しくなります。
これは漢方薬、健康食品で改善できます。
病院での治療は、最終月経から排卵までの14日間に集中した治療ですが、卵子の質が決まるのは、前胞状細胞からの3ヶ月間です。この3ヶ月間に抗酸化対策、ミトコンドリア活性の健康食品や血流改善、補腎の漢方薬、生活習慣を整える事で、多くの方が妊娠されていらっしゃいます。
手足が冷えますが妊娠に影響しますか?
冷えはあらゆる生体機能を低下させ、子宮や卵巣への血流も低下しやすいため、妊娠しづらくなることがあります。
また、冷えといっても下半身が冷えるのか、冷えのぼせ(手や足は冷えているのに顔や上半身は熱くなるような状態)があるのか、冷えを感じる部位が変わるのか等によって原因が異なり、処方内容も違ってきます。
末端の冷えの原因は、おもに次の2つです。
血虚(けっきょ):体を作る栄養と運搬の役割を担う「血」が不足している状態
肝気鬱結(かんきうっけつ):ストレスによる自律神経の乱れで、「肝」の働きのひとつである氣や血の巡りを乱している状態
冷えを改善することで、子宮や卵巣の機能が向上し、妊娠しやすい体に近づきます。
赤ちゃんが欲しいと思ったら、まずは栄養のある血をしっかりと身体に巡らせ、しっかりとした良い卵を作り、子宮を温かいふかふかのベッドにすることが大切です。
基礎体温の高温期が8〜10日だと短いでしょうか?
理想的な高温期は12〜14日以上が望ましいとされています。高温期が10日未満だと黄体機能不全の可能性があり、妊娠しにくくなることがあります。
黄体ホルモンは 、子宮内膜を厚く維持し、受精卵が着床しやすい環境を作ります。また、子宮の収縮を抑えることで流産のリスクを減らし、乳腺を発達させる(妊娠・授乳に向けた準備)大切な役割があります。
黄体ホルモンは排卵後の卵胞の殻から作られます。そのため、卵子の質が良ければ、黄体ホルモンもたくさん作られるのです。卵子の質が決まるのが、前胞状細胞からの3ヵ月間です。この3ヵ月間、抗酸化対策、ミトコンドリア活性の健康食品や血流改善、補腎の漢方薬、生活習慣を整えると、高温期が長くなるはずです。
黄体ホルモンの分泌を良くする方法
① 栄養の改善
・ビタミンE(抗酸化作用、ホルモンバランスを整える)
おすすめ:アーモンド、かぼちゃ、アボカド、うなぎ
・ビタミンB6(プロゲステロンの合成に関与)
おすすめ:鶏むね肉、バナナ、じゃがいも、マグロ
・鉄分・亜鉛(黄体ホルモンの生成を助ける)
おすすめ:例レバー、ほうれん草、牡蠣、大豆製品
・良質な脂質(ホルモンの原料となる)
おすすめ:オリーブオイル、ナッツ、青魚
② 生活習慣の改善
・ストレスを減らす(ストレスは黄体ホルモンの分泌を低下させる)
おすすめ)深呼吸・瞑想・趣味の時間を増やす
・良質な睡眠をとる(ホルモン分泌は夜間に活発)
おすすめ)寝る1時間前はスマホを控える、7~8時間の睡眠を確保
・冷えを防ぐ(黄体機能は血流が悪いと低下)
おすすめ)白湯を飲む・腹巻き・足湯・軽い運動
卵子の質が悪いってどういうことですか?
卵子は原始卵胞という状態で卵巣に保存されていて、排卵できる状態まで180日以上かけて卵巣内で育ちます。その間、安定的に酸素や栄養が供給されているかどうかが卵子の質に影響しているのです。
もし安定的な供給ができないと、酸化ストレスなどにより原始卵胞がダメージを受け、不妊原因の一つとなっていることが分かってきています。
また、卵巣へ栄養を供給している血管は非常に細く、加齢により弱まった血管や余力がない身体の状態では、充分な栄養を安定的に供給することが難しくなります。
これは漢方薬、健康食品で改善できます。
病院での治療は、最終月経から排卵までの14日間に集中しての治療ですが、卵子の質が決まるのが、前胞状細胞からの3ヵ月間です。この3ヵ月間に抗酸化対策、ミトコンドリア活性の健康食品や血流改善、補腎の漢方薬、生活習慣を整える事で、多くの方が妊娠されていらっしゃいます。
【子宝相談の総論ブログ】
東洋医学では、不妊の原因を身体の「氣・血・水」のバランスが乱れていることや、臓器の不調と関連づけて考えます。西洋医学が解剖学や生理学的な観点から原因を特定するのに対し、東洋医学ではもっと全体的なアプローチを取ります。
不妊の原因とされる要素
1.氣の不足や滞り
「氣」は全てを生み出す大本のエネルギーです。この氣が経絡を通じて身体全体に運ばれていき、各臓器や器官、組織がはたらきます。卵巣や子宮も、氣の不足や滞りによって血や水の流れが悪くなり、ホルモンバランスが崩れ、不妊の一因となる可能性があります。
2.血の不足や滞り
「血」は身体を滋養し、ホルモンの調整に関与します。血の不足や流れの滞りがあると、卵巣や子宮に十分な栄養が届かなくなり、子宮内膜が薄くなるなど、受精や着床が難しくなることがあります。
3.水の不調
「水」は体液や津液(細胞間の液体)を指し、これが乱れるとむくみや冷えが生じ、体内の循環が悪くなります。これが不妊の原因となることもあります。
4.陰陽の不均衡
陰陽のバランスが崩れると、身体の調和が乱れます。特に「陰」の不足は、体温が低くなる冷え症や、女性の場合は月経周期の乱れなどを引き起こすことがあります。
5.肝の不調
東洋医学では、「肝」は氣・血の流れを司る臓器として重要視されています。肝の不調(ストレスや感情の不安定など)は氣・血の滞りを引き起こし、生理不順や不妊の原因と考えられています。
6.脾の不調
「脾」は消化と栄養の吸収を担っています。脾が弱ると、必要な栄養が不足し、血や氣の生成に影響を与え、不妊の原因になることがあります。
東洋医学的な不妊治療法
漢方薬
漢方薬は、個々の体質や不妊の原因に応じて処方されます。例えば、血の不足が原因であれば「補血剤」、氣の滞りがある場合は「理氣剤」などが使われます。また、冷え性が原因であれば「温補剤」などが処方されます。
食事療法
東洋医学では食事が体調に与える影響が大きいと考えられており、冷たい飲食物を避け、温かく栄養価の高い食事が推奨されます。特に、血を補う食材(例:黒ごま、ナツメ、ショウガ、鶏肉など)や、身体を温める食材がおすすめです。
生活習慣の改善
睡眠や運動、ストレス管理など、日常生活のバランスも重要です。特にストレスは「肝」に悪影響を与えるため、リラックスする時間の確保や気分転換が大切です。
温熱療法
冷えが原因の場合は、温熱療法(例えば、腹部を温める)を行うことで、血流を改善し、子宮や卵巣の機能をサポートします。