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しあわせの種 6月

先日リーダーシップ発揮の広告を目にしたとき、リーダーシップも良いけれど、今はメンバーシップの方が変な力みがなく、とても心地よい感覚です。リーダーシップは何処かに上から目線というか、コントロール感が出る時があるような気がします。 自然界も人間が自分たち目線で、リーダーシップを発揮し始めた事で自然の摂理を乱しているように思います。  JTの生命誌研究館長 中村桂子さんからのお便りの中に『和』はなごむ、やわらぐ、あえるを表し、その中でも興味深いのがあえると書かれておられました。私の大好きなお白和えは、ほうれん草、人参、こんにゃく、ヒジキをごまをすり醤油、味噌で調味したお豆腐で和えます。 それぞれの素材の味を生かしながら全体を味わいます。

一方西洋のサラダボールは、トマト、キュウリ、レタスにドレッシングをかけますが、それぞれ別々に食べます。嫌いなものは簡単に除けますね。食にも和の思想が反映されているように感じます。
 しっかりとした自分の世界を持ち、その上で自分と異なる考え方の人も受け入れるメンバーシップ・和の精神が必要とされる時代です。

  グローバルな時代になり食文化も変わり、世界の料理を楽しめるようになりました。これも素晴らしい事ですが、私達祖先が繋いできた伝統食も大切にしたいと思います。伝統食には私たちの身体を守る先人の知恵があります。

青梅の季節となりました。梅は中国が原産で日本には梅の実を燻製させて作った「鳥梅」として『解熱や下痢止めの薬』という形で伝わりました。奈良時代は果物として、生でそのまま食べられていたそうです。平安時代になって塩漬されるようになり現代の梅干しのルーツとなりました。生の梅にはシアン化合物が含まれ、沢山食べると良くないので、先人はそれも体験を通じ塩漬けの加工をしたのですね。その後、紫蘇を入れるようになり、梅のクエン酸で赤紫蘇のシソニンが鮮やかな発色をします。ちなみにこのシソニン、アトピーや花粉症等のアレルギー疾患に有効です。
自然の恵みはありがたいですね。梅雨時の高温多湿の時期、殺菌効果のある梅干し、また夏の暑さで汗をいっぱいかきミネラルの消失や食欲不振にも効果は絶大です。私たちは自然の一部、その土地で摂れた自然の恵みはいのちを支えます。
簡単なので是非ご自宅で自然塩を使って漬けて下さい。
主婦のはたらきは誰も評価してくれないし、消えてゆくものが多く、時には今日一日何したんだろう?なんて思う時もありますが、本当に大切なものは目に見えない。神様だって、空気だって、エネルギーだって見えない。
私たちのはたらきが家族の原動力。

梅には食中毒だけではなく下記のように素晴らしい効用がたくさんあります。
* 食中毒

* 梅干しの中のエポキシリオ二レシノールはインフルエンザにも効果あり

* ピロリ菌の抑制 1日2粒が効果的

* 生活習慣病を予防 

  糖尿=小腸で糖の吸収をする酵素を抑制
  動脈硬化、高血圧=アンジオテンシンという血圧を上げる生理活性物質を抑制
* 脂肪燃焼効果=バリニン

* 疲労回復=クエン酸

* 活性酸素除去

Sally日記