春の光の中で 令和8年3月 151号
春の光に、万物がそっと目を覚まします。
土の中で冬を過ごしていた虫たちが、もぞもぞと地上へ顔を出す頃。
それが「啓蟄(けいちつ)」――3月はじめの節目です。
やわらかな光の中で、桃の花もほころび始めます。
昔の暦では「桃始笑(ももはじめてさく)」と表現しました。
まるで桃が、春を祝って微笑んでいるかのようです。
葉っぱの上を動いていた青虫も、やがて蝶へと姿を変えます。
「菜虫化蝶(なむしちょうとなる)」。
命が次の段階へと羽ばたく、美しい季節です。
青虫は自らの身体の細胞の多くを自己分解し、秘められていたイマジナルディスクを開き、古い殻を脱ぎ、新しい姿で空へ舞い上がる。
生命とは、なんと大胆な変容を遂げるのでしょう。
私たちもこの春、小さな一歩を踏み出してみませんか。
挑戦か、守るか
先日、クロレラバイオリンクと他社クロレラの顕微鏡画像を見る機会がありました。
そこには、生命の「生き方」の違いがはっきりと現れていました。クロレラは、約20億年前に地球に誕生した単細胞生物です。
地球誕生(約37億年前)からの時間を1年のカレンダーに例えるなら、人類の登場は12月31日の深夜。
クロレラは7月頃に現れた存在です。
地球は過去に何度も全球凍結を経験し、多くの生物が絶滅しました。
その厳しい環境を乗り越え、命をつないできた生き物の一つがクロレラです。
まさに、超強靭なご先祖様です。

守るための壁か、つながるための膜か
多くのクロレラは、外からの刺激に耐えるために厚く固い細胞壁を持っています。
それは「守る力」の象徴です。
一方、クロレラバイオリンクは、比較的やわらかな構造を持ち、その外側に多糖体や糖タンパクといった成分をまとっています。
これは単なる“柔らかさ”ではありません。
「守りながら、つながる」という選択です。
厚い壁で閉じこもる生き方から、外界と調和しながら守る生き方へ。
鎧や兜ではなく、しなやかな防御膜。
不要なものは排し、必要なものは受け入れる。
“つながる力”を備えた構造です。
その結果、細胞壁の構築に使われていたエネルギーが、細胞内の葉緑体機能へと振り向けられ、光エネルギーを効率よく活用できるようになったのです。

つながるという進化
バイオリンクの「守りながら、つながる」
これが、生命の歴史・進化の過程を大きく変えた最初の第一歩となりました。
細胞同士が認識し合い、情報を伝え合うことで、単細胞から多細胞が生まれより複雑で豊かな存在へと広がりました。
生命の大躍進・多種多様の生きものへの展開の要です。
近年の研究では、糖鎖が
- 細胞間相互作用
- シグナル伝達
- 免疫応答
などに深く関わっていることが分かってきました。

殻に閉じこもるか、冒険者になるか
守りを固める生き方もあります。
けれど、環境に応じて変化し、仲間とつながり、協力しながら進化する道もあります。
あなたは、どちらを選びますか。
春は、変容の季節。青虫が蝶になるように、私たちもまた、内側の光を解き放つことができます。
一緒に、勇気を出して蝶になる冒険を楽しみましょう。





