三月は卒業式のシーズン、思い出を一杯胸に秘めて四月からの新しいスタートに向けて希望に胸を膨らませていらっしゃる事と思います。 赤ちゃんが生まれる時、お母さんは陣痛で苦しいですが、実はお母さんの何倍も赤ちゃんは苦しいのだと助産師さんからお聴きしました。子宮が収縮すると、赤ちゃんは首のところが締め付けられ、息が出来なくなるそう。子宮の収縮は約1分間。その間息ができない。1分経てば子宮は緩むが、また陣痛が来れば息が出来なくなる。しかも陣痛の間隔はだんだん狭くなる。
これに耐えられなければならない。まさに命懸けです。そして、この陣痛を起こすホルモンは、お母さんではなく赤ちゃん自身が、自分が陣痛に耐えられるかどうかを判断しながら出しているというのです。自分でタイミングを取ってるてこと。そして1番良いタイミングで生まれて来るそうです。
息子が3歳の時、幼稚園のお昼寝の時間に先生に、「僕はお母さんのお腹から頭をこんなに回転して出てきた。うんと苦しくて怖かった」と言いながら実演したそうです。
魂の世界から五感の感覚、喜怒哀楽の世界、相対的な二元性の世界に生まれた私達。悲しさ、苦しさは、喜びや楽しさを知るためのもの。
長い人生の中では、耐えられないくらい苦しいことや、悲しいことに出逢うかもしれない、
でも、私たちはお母さんのお腹の中から生まれるとき、生きるか死ぬかの最大のピンチをくぐり抜け、自らの力で生まれて来てるんですよね。この相対的な世界を楽しむために。最大のピンチを最大のチャンスに変えたのです。残念ながらこの素晴らしい経験は小学生になる位には忘れるそうです。しかし潜在意識の中に、この経験は力となって保存されています。呼び起こしましょう。
自然界では春は植物が芽生えます。誰が教えたのでもなく、助けを借りるわけでもなく、芽を出しぐんぐん成長してるではありませんか?
あのちいさな種の中にいのちの力があって、大自然のささやきと呼応して伸びているのですから。
私達人間頭で色々考え過ぎるから、悩みを創り出し、自分の力を限定しているのですね。
春です。お日様の光の中で大自然の空気を思いっきり吸って、どんどん伸びてゆきましょう。