風も陽射しも透き通っている中、新緑が光を放ち、
生きとし生けるもののいのちの躍動にスポットライトを
当てているかのようです。
芽吹きの時期は柔らかかった萌黄色が、
日々刻々と色が変わり瞬く間に伸びて、
力強い新緑の輝きに満ちています。
まさに緑のシャワーですね。
Sally薬房の前の鏡川の向こう岸に樹齢500年の大きな楠木があり、
窓から見ると山の一角程の迫力です。この時期は特に大きな新緑のパワーで
家全体を包んでくれているかのようです。
さて私達も溌剌とさわやかにまいりましょう。
この連休中に帰省なさった大学生や20代の会社員の方々がお越し下さいました。
アトピー、ひどい生理痛、年中鼻炎等ですが、みなさんに共通しているのが食事内容に問題がありました。
朝は食べず、昼は麺類、夜はコンビニ弁当、お菓子でお腹が満たされれば
ごはんを食べない時もあるそうです。
我が家の息子も小さい時アトピーで食養生、クロレラ・バイオリンク、
漢方薬ですっかり良くなっていましたが、一人暮らしで食生活が変わり、鼻炎の症状が時々出ています。
20代の一人暮らしですと、野菜中心の和食を食べる事もなく、麺類、パン、揚げ物、ハンバーグ、牛丼等が
ほとんどで、また安いものが人気の様です。カロリーは足りているようですが、
ビタミン、ミネラルは完全に不足。そして飲物は冷蔵庫で冷やされた冷たいペットボトルのお茶、
炭酸飲料などです。お腹を冷すと胃腸の運動が悪くなり、また消化酵素の働きも弱まり、
胃腸の水はけが悪い胃内停水という状態になります。家で言えば家の中が水浸しの状態、
ここに熱が加わると梅雨時の湿気でむんむんと同じ状態。この湿気が上に昇り肺や鼻の苦情、
咳、鼻水、鼻詰まり等となります。また皮膚は腸の状態を映す鏡
。腸の働きが悪くなれば皮膚に出てきます。
冷たい飲み物を控えるぐらいならできると思いますので是非そのようになさって下さい。
5月7日の高知新聞に農林水産省が実施した食生活の記事が出ていました。
なんと20代男性の2割が一カ月お米を食べていないという事です。
お米の消費量が年々減ってきていることは、知っていましたし、パンや麺類は手軽でおいしいのですので、
気持ちは分からないでもありませんが、わたしたちの身体は食べ物から出来ていることを再チエックしましょう。
パン、麺類の原料は小麦です。
お米を食べてほしい理由
1)アミノ酸スコア 白米=65点 小麦=37点
人間の体は20種類のアミノ酸からできています。そのうち9種類は体内で作り出せないので
必須アミノ酸と言われ食べ物から摂取しなくてはなりません。アミノ酸スコアが100点に近い程、
必須アミノ酸のバランスが良い良質のたんぱく質といわれています。
(下図の説明)
黄色がお米、青が小麦。ほぼ4割強お米の方が必須アミノ酸含量が高いですね。
米、小麦共に不足しているのがリジン。これを多く含むものが納豆。バイオリンク。
ごはんに納豆+マグネシウム豊富な海苔、みそ汁、青菜で元気な一日を。
2)小麦アレルギー
小麦のタンパク質グルテンにアレルギーを起こしたり、グルテンは分子が大きいので腸壁を
傷つけてしまう場合、栄養素の吸収障害となる小麦不耐症。日本人に3割いるそうです。
*小麦不耐症の症状
アトピー、喘息、肌荒れ、吹き出物、リュウマチ、便秘、下痢、腹部膨満感、ガス、貧血、不妊、
3)米と小麦のカロリー比較
パンにはバター、マーガリン等の高カロリーの油脂類、ふっくらさせるためにお砂糖がプラスされます
。食パンでさえも。ラーメンならスープの油、パスタならオリーブオイルやソース類。
東洋医学的見地から見た米と小麦
米は水のはられた水田で育ちます。一方小麦は大陸性気候の乾燥したアルカリ性の土地で育ち湿気を嫌います。
すなわち湿気の多い日本の気候で、野菜中心の食事をしてきた私達には、お米が適していますね。
小麦は輸入がほとんど。輸入の段階で防虫剤や、漂白剤などが入りまた色々と加工されると、
小麦が持つ見えないエネルギーも消失します。
瑞々しい稲穂がたわわに実る『瑞穂国』日本、今春の陽射しの中、稲の緑が光っています。
お日さまのエネルギーをいっぱい取り入れて稲穂に凝縮。それを頂く私達。
お日さまエネルギーを間接的に頂く私達。自然にふれて自然を感じたならおのずとエネルギーの高い食べ物がほしくなる。