春の光にあふれ、水は温み、小鳥たちは恋をさえずり、菜の花は微笑み、木々はいっせいに芽吹くエネルギーを凝縮しています。早春はいのちの季節。甦りの美しい季節でもあります。私たちも、冬場縮こまった身体と心を伸びやかにし、季節と共に生命力を躍動させましょう。 春先は花粉症、めまい、突発性難聴、長引く咳等の苦情が出やすい季節。
冬場溜めこんでいたものが、雪解けするかのように出てきます。自然界もフキ、タラの芽、ヨモギなどのほろ苦いものが出てきます。これらは身体の毒素を排泄させる働きがあります。抗アレルギー薬などで、症状を封じ込めるのではなくこれを機に身体の大掃除(デドックス)してみませんか?身体に合った方法をご提案いたします。
東洋医学の叡智に感服
ノーベル賞を受賞された山中教授とタモリが出演している、NHKスペシャル「人体 神秘の巨大ネットワーク」ご覧になられていらっしゃいますか?
最新の研究をグラフィックデザイン等を使ってとても分かりやすく解説しています。
西洋医学では、今まで各臓器の働きは脳が司令塔で臓器同士がやり取りしているとは考えられていませんでした。
ところが、最新の研究で臓器同士が会話し脳を介しないでお互い連結して働いている事が明らかとなっています。
例えば心臓が「しんどい―」とつぶやくと腎臓が「おしっこを出すと楽になるから待ってて」と尿を作り出し血圧を下げます。また腎臓の「酸素がほしい」というつぶやきに骨が血液を作って応える等、私たちの身体のあらゆる臓器や細胞が、まるでにぎやかに会話するように、ダイナミックな情報交換を繰り広げ、わたしたちの命を、健康を支えている事が最新の研究で示されました。この会話の本体ペプチド、ホルモン等の物質も明らかとなっています。
ところが東洋医学では2000年前から陰陽五行論でこの臓器間のつぶやきは提唱されているのです。
ところで、春になると花粉症がお悩みの方もいらっしゃいますね。
東洋医学では、鼻、皮膚、肺の苦情の時は、まず胃腸を整える事が大切という鉄則があります。
「人体 神秘の巨大ネットワーク」第4集『万病撃退!“腸”が免疫の鍵だった』でも、腸に7割が集中するといわれる免疫細胞と、腸に住み着く腸内細菌によって、人の免疫機能のバランスが保たれていることを示されていました。そして腸内細菌のアンバランスが、免疫機能を暴走させ、花粉症などのアレルギー疾患を引きおこすのです
一件アレルギーと腸とは別物のように思われるかもしれませんが深く関わっていますので、腸を超大切に。
冷たい飲み物、アイスクリーム等はおあずけ。善玉腸内細菌を増やすために植物繊維を摂りましょう。
また青い野菜には葉緑素が含まれておりこれは体内に溜まった毒素を出す働きがありますので野菜もしっかり摂ってください。
クロレラバイオリンクは植物繊維も豊富な上、葉緑素のクロロフィルa、クロロフィルbの両方をダントツ含む食品です。花粉の時期は少し多めに飲んで下さい。
西洋医学ではアレルギーの治療は、アレルギーを起こすヒスタミンに反応しにくくなる薬を使います。対症療法です。
最近の研究では、抗アレルギー薬により、ヒスタミンを受け取る受容体が、ヒスタミンが来なくなったと勘違いし、感度を高めたり、受容体を増やすという報告もあります。つまり強い薬でないと効かなくなる場合もあるようです。