黄金色に実った稲穂が刈り取られ、秋の風を楽しむかのように赤とんぼが飛んでいます。 今年の夏ほど、太陽のエネルギーの強さを身につまされた年はなかったですね。地球から太陽までの距離は約1億5千キロ。ジェット機で行くとしたら18年もかかります。そんなに離れているのに、夏になり少し太陽が日本に近づいただけで私たちの身体、地球の気候に大きな影響を及ぼしていますね。
照りつける太陽の陽射しは、大地からの熱となり上昇し、上空では積乱雲となり、夕立ちや雷となり再び大地に降り注ぎます。ダイナミックな天と地の交流です。木々も盛んに水を吸い上げ、強い日差しの中で光合成をし、緑を深くし枝葉を猛烈な勢いで伸ばしています。私たち人間は、今年のこの猛暑にいささか閉口してしまいそうになりますが、大自然を見習い秋の収穫(夢や希望)に向かってこの暑さをエネルギーに変え、ときめきながら進みましょう。東洋医学の五行論で、夏は血液循環の原動力の「心」と食べ物から血を造る「小腸」の季節と考えています。そして「心」の司る感情が「喜び」「笑い」「ときめき」です。今年の夏は暑いパッションで進みましょう。
裏庭に油断しているとドクダミが地下茎を伸ばしどんどん拡がっています。葉の裏側は赤茶色で独特の生臭い匂い(デカルアルデヒド)があり、どちらかと言えばあまり好かれる植物ではありませんが、日本では民間薬として毒消しの作用があると親しまれてきました。デカルアルデヒドはペニシリンを凌ぐ殺菌作用があります。小さいお子さんが、外で遊んで擦り傷なさった時、ドクダミの葉っぱを揉んで傷にあてると良いです。
先日リーダーシップ発揮の広告を目にしたとき、リーダーシップも良いけれど、今はメンバーシップの方が変な力みがなく、とても心地よい感覚です。リーダーシップは何処かに上から目線というか、コントロール感が出る時があるような気がします。 自然界も人間が自分たち目線で、リーダーシップを発揮し始めた事で自然の摂理を乱しているように思います。 JTの生命誌研究館長 中村桂子さんからのお便りの中に『和』はなごむ、やわらぐ、あえるを表し、その中でも興味深いのがあえると書かれておられました。私の大好きなお白和えは、ほうれん草、人参、こんにゃく、ヒジキをごまをすり醤油、味噌で調味したお豆腐で和えます。 それぞれの素材の味を生かしながら全体を味わいます。
風薫る五月、鯉のぼりが勢いよくひるがえっています。 こいのぼりの由来は、中国の黄河の急流に竜門と呼ばれる滝があり、多くの魚がこの滝を登ろうとしましたが、鯉のみが登り切り、竜になることができたという伝説があります。