美しい花を静かに眺めていると、花の中に妖精が住んでいる
っていわれても信じてしまいたくなりませんか?
幼稚園か小学生の頃、ハイクラウンチョコレートの箱の中におまけとして
花の妖精のカードが入っていました。植物が大好きな私は
初めてこれを見た時、花同士は妖精を介して会話していると思い、
学校の帰り道、自分が妖精になった気分で道ばたの草や花に
話しかけていました。夢中になっていたので、人の気配も分からず、
ちょっと恥ずかしい思いを何度もしました。
今年は台風が次々とやって来て秋らしい空や風をあまり感じることは
できませんが、桔梗、われ木香、萩の花が秋の風情を運んでくれます。
ところで写真の桔梗この根を漢方薬では用います。
去痰、鎮咳、排膿の効能があり、痰、咳、ノドのはれ痛み、
化膿など呼吸器の炎症を和らげます。代表的な処方に桔梗と甘草を
組み合わせた桔梗湯、桔梗と石膏を組み合わせた桔梗石膏があります。
風邪の時で喉が痛い時や扁桃腺の時などご相談下さい。
薬房の薬棚に桔梗の根を陳列していますのでどれだか当ててみて下さいね。
今年の中秋の名月は9月の15日、きれいなお月さまが
見られるといいですね。
幼い頃、お月さまにはウサギが住んでいると
思っていらしゃっいませんでしたか?
私は信じていてじーとお月さまを眺めていると
月の模様がウサギに見えたものです。
東洋医学では夏を天地陰陽の気が盛んに交わり、
万物が成長繁栄する季節ととらえます。
大地から立ち上る熱が積乱雲を生み出し、
また積乱雲は夕立や雷となり天の気が大地に降りそそぎます。
雷が多い年は豊作と昔から言われました。
現在の科学では雷が多いと空気中の窒素が
土の中に固定されるからだという事がわかってきました。
優雅な衣を纏い水の中で軽やかなステップを踏むクラゲ、
なんて美しいのでしょう。天女の様です。
時の経つのを忘れ、無心に見入ってしまいます。
おまけに心を透明にさせるような発光をしてくれる。
クラゲは身体の95%が水分で、考える脳がない
腔腸動物のプランクトン(1m以上のものも)。